Marketing book

BtoBのマーケティングやってます。マーケティング全般、アドテク、ソーシャル系などを思いのままに書いております。歴史が好きなので、強引に歴史とビジネスを結びつけたりします。たまに日記的に書いたりもします。

セルフブランディングを支援することのメリット

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ブログの活用、FacebookTwitterなどのソーシャルメディアの登場で、
セルフブランディングがやりやすい時代になりました。
個人が自分の考えやスタンスを容易にシェアできる時代です。
良くも悪くも個人がブランディングしやすい・されやすいわけです。

そんな時代なので、
企業においても社員が入社すると、ソーシャルメディア研修を行うことが多いと思います。
そこではソーシャルメディアにおける「炎上リスク」を中心に、
これをやってはいけない・こんな発言はダメなど、ネガティブリスト的な研修がなされます。


しかし、セルフブランディングをうまく活用できれば、
個人にメリットがあるのはもちろんのこと、企業のマーケティングにおいても大きな効果が期待できます。
ソーシャルメディア研修においてもリスクだけではなく、
どうやってセルフブランディングをやればいいのか、という視点での研修も必要だと思います。

ってことで、今回はセルフブランディングについて考えてみたいと思います。

会社にもメリットがあるセルフブランディング

セルフブランディングってその名の通り個人の問題なので「個人でやればいいじゃん」ってなりがちです。
でも、それは間違いで、社員がセルフブランディングに成功すれば会社にもメリットがあります。

働いている人が各所で情報を発信すれば必然的に、□□会社の○○さん、という具合に、
所属と個人名(アカウント名)がセットになります。

セルフブランディングが成功すれば、きっとこんなことが起こるのです。

「○○さんは□□会社で働いているのか!」
「○○さんがいる、□□会社ってすごい会社なんだろうな~」
「○○さんが働いている□□会社の◇◇ってサービスってどんなサービスなんだろう?」
「□□会社と△△会社のサービスを比較したけど、○○さんところのサービスが良さそう」

属人的な信頼は判断にも影響を与えます。

会社としてセルフブランディングを支援する

個人がゼロからブランディングを頑張っても、
簡単に成功することはできないし、成功したとしても長い時間がかかるかもしれません。

ここは、セルフブランディングを個人に任せるのではなく、
会社として支援することがポイントです。
セルフブランディングが会社にとってメリットがあるのであれば、
会社が支援すべきです。
会社の支援があれば、セルフブランディングも効果的にスピーディーに行えます。

支援の仕方はいろいろありますが、ぱっと思いつくのは下記ようなことです。

・個人ブランディングの方法をマニュアル化し(例えばこんなことをこんな感じでやってはどうだろうという程度)研修を行う 
・会社公式のブログやSNSで、情報を発信する機会を与える
・個人が発信しているブログを会社公式のSNSで紹介・シェアする

個人のアカウントだけがブランディングの場ではありません。
会社が運営するブログやSNSがあれば、その場で発信してセルフブランディングしていくのもOKです。

セルフブランディングをする場合、継続することが大事なので、
ちょっとしたことでもいいので成功体験を早く経験させてあげることが必要だと思います。

セルフブランディングで注意すること

「個人でやってることだから何発言してもいいんでしょ?」ってなってしまっては困ります。
なので、最低限のルールは設ける必要があるでしょう。

ソーシャルメディアポリシーみたいなものを設けている会社も多いので、
そういったところの情報を参考にして、最低限こういうことはやってはいけません、
というルールを用意した方がいいでしょう。

また、個人ブランディングを強制してはいけません。
プライバシーの問題もありますので、あくまで希望者に対して支援するというのが大前提です。

そういうわけで

セルフブランディングは個人だけではなく、会社にとってもメリットがあります。
個人が情報を発信するデメリットだけではなく、メリットも考えてみてはいかがでしょうか?