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BtoBのマーケティングやってます。マーケティング全般、アドテク、ソーシャル系などを思いのままに書いております。歴史が好きなので、強引に歴史とビジネスを結びつけたりします。たまに日記的に書いたりもします。

織田信長の鉄甲船に学ぶシンプルな考え方

この記事は記念すべき、フィードフォースのアドベントカレンダー2018の1日目の記事です。
3年連続で先陣を切ることができました!


adventar.org

今回はシンプルに考えるといろんなことが解決するんじゃないか!って話です。
情報大爆発が起き、フラグメンテーションも進むことで、より深い思考がしやすくなり、
本来シンプルに考えれば解決することも、なんか複雑に考え過ぎてしまっているのではないでしょか。


ということで、困ったら織田信長から学んでみましょう。
いらすとや、織田信長もあるんですね。すごい。

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織田信長 VS 本願寺

織田信長石山本願寺(現在の大阪)を包囲して兵糧攻めを行っていましたが、
毛利水軍海上から石山本願寺に物資を届けるため、攻略することができませんでした。
信長も毛利水軍を叩くため攻撃を行います。
毛利水軍は、焙烙火矢(ちょっとした爆弾みたいなもの)を使い、船に攻撃を仕掛けてきます。
焙烙火矢が船に投げ込まれると爆発を起こし、船は木でできているため燃えてしまい、織田家の水軍は敗北してしまうのです。
海上を制圧された織田信長は、その後も石山本願寺への物資輸送を止めることができませんでした。

焙烙火矢に対処するために建造した鉄甲船

さて、この焙烙火矢に対抗するにはどうすればいいでしょうか?
ここで織田信長のシンプル思考が発動します。
焙烙火矢で火攻めにされる → 船が木だから燃える → だったら燃えない船を作ればいい → 鉄の船!
ということで鉄甲船が建造されます。鉄甲船とは鉄でできた船ではなく、木で作られた大型船に鉄板を貼った感じです。
鉄甲船を2年間で6隻建造します。これでもう火は怖くありません。
鉄甲船だと重くて機動力に問題があるのですが、石山本願寺への物資輸送を防ぐことを目的とした船なのでそんなに動く必要がありません。
あと、たった6隻で毛利水軍に勝てるのかという点ですが、当時の船は小型船が中心なので、
大型船である鉄甲船でも十分戦えます。象 VS 小動物 みたいなイメージですね。

結果どうなったか?

結果は織田水軍の圧勝です。毛利水軍得意の焙烙火矢がまったく効きません。鉄甲船なんで。
鉄甲船は大型船なので大砲が積めます。その大砲で毛利水軍を蹴散らします。
これにより石山本願寺への補給路を完全に断つことができ、石山本願寺の開城へと繋がっていきます。

シンプルに考えよう

木の船が火攻めにやられた → 燃えない船作ればよくね?
なんて、シンプルな考え方でしょう。そこから詳細に落とし込んでいきます。

鉄なら燃えないよね、でも鉄で作ると船沈んじゃうしなー。そうだ、木の船に鉄板を貼ればいいのか。
でも、鉄の船だと機動力が落ちて敵が乗り込んできたら困るな。
どうせなら大型船にしよう。そうすると敵も乗り込んで来れないし。しかも大砲積めるじゃん!
大阪湾で侵入を防げばいいだけだから、別に機動力なくてもいいし。

ということで、課題 → 理想の状態をシンプルに妄想 → 実現できるか詰めていく

という考えができればいろんな課題が解決するのではないでしょうか。
課題に対して変な先入観を持たないで、どうなればいいのかをシンプルに妄想するだけ。
あと、ゴールを見失わないことです。
もし信長が鉄甲船の機動力という課題を解決しようとしてたら、鉄甲船の建造はきっと実現していませんでした。
あくまで敵の補給を断つというゴールを見失っていないというのも大切ですね。

今後も強引に歴史とビジネスを結びつけて考えていきますので、よろしくお願いします。

明日のフィードフォースアドベントカレンダーは、はのちゃさんが「なにか書く」そうです!
何か描いてください!お楽しみに!