Marketing book

BtoBのマーケティングやってます。マーケティング全般、アドテク、ソーシャル系などを思いのままに書いております。歴史が好きなので、強引に歴史とビジネスを結びつけたりします。たまに日記的に書いたりもします。

武田信玄の風林火山はマーケティング戦略に使えるか!?

f:id:sawapp:20150517173014j:plain

歴史が大好きです。
なので、歴史とマーケティングをよく結びつけたりしてます。

今回は「風林火山」です。

戦国時代の大名で騎馬隊で有名な、武田信玄の戦闘方針を表現した言葉「風林火山」。
武田軍の軍旗に書かれていたそうです。
風林火山は省略した言葉で、実際には漢文で「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の文字が書かれていました。

風林火山そのものは武田信玄のオリジナルではなく、孫子兵法書からピックアップしたものです。
孫子兵法書・軍争篇にある「兵は分合を以って変を為す者なり」の後に風林火山の話が書かれています。
常に臨機応変で対応してねって話の後で風林火山の話がでてきます。

余談ですが、風林火山の後にもまだ続きがあるのです。
知り難きこと陰のごとく、動くこと雷の震うが如く、って感じでさらに何個かあります。
風林火山より少し具体的な内容も含まれています。

軍事論をビジネス戦略に活用する事例はよくありますが、
それでは、風林火山をマーケティング戦略に使えるのかどうかについてひとつずつ考えてみたいと思います。

疾きこと風の如く

これはそのまんまですね。動くときは速く動け!ということです。
はい、これはどう見ても現在でも役に立ちます。
変化の早いこの世の中で、スピードはとっても重要です。

孫子曰く、兵は拙速を聞くも未だ巧久をみざるなり です。
いつの時代でもスピードは重要ですね。

静かなること林の如し

敵に見つからないように林のように静かにしてなさいってことです。
新サービスリリース時や新しい施策をするときは、
競合に情報が漏れないように静かに準備をしないといけません。
相手にこちらの動きがバレてしまっては、相手も対抗手段をとってくるかもしれません。
 

侵略すること火の如く

攻めるときは、火のように一気に攻めろ!という話です。
仕掛けた後は悩んでいても仕方ありません。
とりあえずノリノリでやりきりましょう。

動かざること山の如し

相手に翻弄されずに山のようにどっしり構えていろ!ということです。
ビジネスでも競合の動きに合わせてしまって、
どうも相手のペースで戦ってしまうということがあるかと思います。

自社の得意分野や強みをしっかり生かし、
相手の動きにまどわされずに、自分たちの戦い方で戦うって大事ですよね。

まとめ:競合と戦う時には、マーケティングでも活用できそう

風林火山をマーケティング的にまとめると、きっとこんな感じです。

- スピーディーにやっているか?

- 競合にバレないようにできているか?

- 仕掛けるタイミングに一気に攻めているか?中途半端になっていないか?

- 相手に翻弄されず自分たちの戦いができているか?

風林火山は軍事論なので、敵とどうやって戦うかの話になります。
なので、マーケティング戦略として風林火山を活用する場合、
競合と戦うための指針であれば活用できると思います。

具体的には、すでに存在するマーケットに後発で参入する場合、
いきなり競合と戦うことになるので、風林火山をマーケット戦略として活用できることでしょう。

競合に勝つための風林火山マーケティングってことで、
今度こっそり使ってみようと思います。